相続関係
遺産相続争はお金持ちの話?

相続での家族間トラブルは、財産が何億円もあるお金持ちだけの話ではありません。平成26年中に遺産相続で裁判に発展したケースでは、遺産額5000万円以下が全体の75%です。さらに絞ると1000万円以下が32%もの割合を占めています。(現金や預金だけでなく、自宅等の不動産も含めた金額です。)
相続争いの大半が財産総額5000万円以下で、約1/3は財産総額 1000万円以下である事実に衝撃を受ける人も多いと思います。
たとえば、遺産が「自宅のみ」で相続人が複数の場合どう分けるのでしょうか?争いになった場合かえって厄介な事になりかねません。
単にお金を残すだけでなく、残された家族が大変な思いをしなくて済むようにしてあげましょう。このような問題は、元気なうちであればいくらでも対策を打つことが出来るでしょう。
相続に関する事
終活は財産管理から
1相続関係
遺言書の有無の確認・検認手続き
法定相続人の確認(亡くなられた方の戸籍の取得)
相続財産の調査
相続財産目録の作成
遺産分割協議書の作成
残されたご家族が困らないように、元気なうちに整理しておきましょう。アドバイス・調査・作成等を行います。
2遺言書
遺言書の作成
遺言には、自筆証書遺言・公正証書遺言・秘密証書遺言があります。(円満な遺言を目指します)
また、遺言書は法律で定められた要件・形式があり、不備があると遺言書が無駄になる場合があります。
残された遺族のトラブルにならないよう、専門家に相談しましょう。
遺言書を残したほうが良い人
- ①兄弟姉妹の仲が悪い場合
②子供がいない場合
③先妻に子供がいる場合
④内縁の配偶者やその人との間に子供がいる場合
⑤結婚した相手に連れ子がいる場合
⑥未成年の子供がいる場合 ⑦相続人が多い場合
⑧面倒を見てくれた嫁がいる場合
⑨相続させたくない相続人がいる場合
⑩相続人ごとに承継する財産を決めておきたい場合
⑪相続人がいない場合
⑫自営業者や農家である場合⑬自宅など以外に分ける財産がない場合
⑭行方不明の相続人がいる場合
⑮推定相続人の中に、認知症の方などがいる場合
⑯可愛がっているペットの世話が心配な場合
⑰遺産内容を把握している相続人がいない場合
- 子供がいない場合
- ● 配偶者が居て子供がいない場合、相続人は配偶者と被相続人の両親です。(配偶者2/3、両親1/3)
- 【例 】財産が2000万の自宅と1000万円の預貯金の場合、両親の相続分は1/3(1000万円)なので配偶者が自宅に住み続けたい場合、全ての預貯金を両親に渡さなければなりません。住む家があってもお金がないと生活出来なくなります。遺言書を作成する事で、両親の相続分を減らすことが出来ます。
- ● 配偶者が居て子供がなく両親も既に亡くなっている場合は、被相続人の兄弟が相続人になります。(配偶者3/4、兄弟姉妹1/4)
- 【例 】財産が2000万の自宅と1000万円の預貯金の場合、兄弟姉妹の相続分は1/4(750万円)です。遺言書を作成しておけば、兄弟姉妹に遺留分は認められないので、全ての財産は配偶者が相続できます。
